南極観測隊員


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南極の昭和基地に越冬滞在して気象などの観測活動を行う。日本は、1957~58年の地球観測年に合わせて南極観測隊を派遣し、57年にオングル島に建設した昭和基地をベースに、オーロラ、宇宙線、気象、地形、氷河などを継続して観測してきている。現在までの派遣は43次(※1)に及び、地球環境の破壊を予感させるオゾンホールの発見は、日本の観測隊の成果。観測隊は各省庁が人選する観測グループと設営グループで構成され、毎年60名程度。11月に南極観測船「しらせ」で出発し、翌年3月に帰国する夏隊が約40名、残りが翌々年3月に帰国する越冬隊。観測グループは気象庁や大学、研究所からの専門研究者で構成され、設営グループは機械、医療、建築、電気、調理などの専門家が企業から派遣される。参加するには、厳しい環境のなかでの活動に耐えうる健康な身体と精神力を持っていることが絶対条件。それぞれの分野のエキスパートであることが必要だが、何よりも重要なのは南極に対する関心と、南極に行きたいという強い意志である。

※1 編集部注:2012年10月時点では「53次」

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