登山家
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世界一高い山に登りたいという志もあるだろうし、険しい岩壁に足跡を残したい、または、とにかく多くの山に登りたいと、登山家の目的はさまざまだ。ただ、登山だけを仕事にするのは、登山家の評価が確立されている海外とは違い、日本では難しい。現実的には、スポーツ用品販売会社とアドバイザー契約を結ぶとか、登山のインストラクターとして生計を立てている場合が多い。なかには、登山家として名をはせ、テレビ局などをスポンサーにつけて次々と険しい山に挑むという場合もあるが、まれだ。体験を執筆しても、その本がすぐに売れるという世界でもない。「観客のいないスポーツ」と評されるように、孤独との戦いもある。趣味の域を脱して、プロの登山家になるには相当の覚悟がいる。
野口健さん[アルピニスト]
【特集:13歳が20歳になるころには】環境-21世紀のビッグビジネス
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