冒険家・探検家
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日本人で冒険家というと、まず浮かぶのが植村直己の名だろうか。彼は世界初の5大陸山岳の最高峰登頂者である。犬ぞりを使い、単独での北極点初到達にも成功。その後、初のグリーンランド縦断を成し遂げたが、冬のマッキンリー登頂後、帰路で消息を絶ち、帰らぬ人となった。類いまれな探求心とチャレンジ精神が、冒険家という職業を成り立たせる。「人類初」とか「前人未踏」という行動に、さまざまな企業やマスメディアからのスポンサードを受けられるが、多くの場合、冒険費用をどう工面するかという課題と戦うことになる。事実、植村直己ですら、冒険の手記を売り、つましい生活を送ったといわれている。冒険家や探検家のなかには大学の山岳部や冒険部に入部して、鍛練を重ね経験を積んだ人もいる。冒険の行く手は海底であるかもしれないし、宇宙であるかもしれない。未知の世界は、まだ、そこここに広がっている。
野口健さん[アルピニスト]
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