将棋棋士(しょうぎきし)


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満22歳以下でアマチュアの三段・四段の実力があり、プロの棋士の推薦を受けなければ、プロの棋士にはなれない。というのは、プロ棋士になる養成機関、日本将棋連盟の奨励会への入会資格がそうなっているからだ。奨励会入会時の年齢は小学校高学年が多い。棋士養成機関といっても、月2回の試合日があるだけで、この試合で結果を出して級位を上げ、23歳までにプロの段位で初段、26歳の誕生日までに四段に上がれないと退会となる。プロになれるのは年間4名のみ。これは奨励会に入会した人の2割から3割にあたる。プロの棋士は、現在、約150名の現役棋士と約35名の引退棋士(※1)で、すべて日本将棋連盟に属している。プロ棋士になると、順位戦のC級にランクされ、リーグ戦を闘い、C級、B級、A級と勝ち上がり、A級リーグ戦の優勝者が名人位に挑戦することができる。名人戦のほか竜王戦、王将戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、棋王戦があり、七大タイトルと呼ばれ、その対局料や賞金に加えて、連盟からの基本給が収入。ほかに、連盟主催の将棋教室の講師やアマチュアへの指導対局で収入を得ている。そのため、プロと呼ばれる四段以上の人は全員将棋で食べていける。

※1 編集部注:2012年12月1日時点での引退棋士数は、57名。

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