ラジオ業界で働く
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AM、FM、短波放送があるが、数百のラジオ局が乱立しているアメリカなどに比べて、日本のラジオ局の多くは新聞社やテレビ局と系列関係にあり、免許事業であることもあって、少数の局による独占状態が続いている。テレビと一体となっているNHKを除くと、在京の大手ラジオ局でも採用する社員は年間数人。就職後は制作、編成、営業、報道、アナウンサー(別途採用することが多い)、イベントなどそのほかの事業、などに配属される。
だがラジオでも制作の現場では、制作会社など外部スタッフの存在が欠かせなくなっている。ラジオ番組での基本となるスタッフ構成は、プロデューサー、ディレクター、録音などの技術スタッフ、構成作家といったところ。ただし番組の規模によってはこれ以外のスタッフが加わることもあるし、逆に1人で2役を兼ねる、ということもある。放送局や番組によっては、1本の番組ができ上がるまでラジオ局の社員はほとんど関与しないということも珍しくない。一方ではここ数年で、第3セクター方式のラジオ局やミニFM局などが各地に続々と誕生した。経営的には楽ではないし、ボランティアで成り立っている側面もあるが、身軽さを武器に、地域のコミュニティーメディアとして定着しつつあるところもある。それだけで生活していけるかどうかは別にして、こうしたラジオ局の仕事も増えている。
萩原浩一さん(DJ・HAGGY)[ラジオDJ&パーソナリティ]
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