シナリオライター


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映画、テレビドラマ、舞台などの脚本を書く。映画なら映画と決めて、特定の分野でだけ活躍している人もいるが、最初は映画監督を目指していたがテレビの仕事をするようになった人、テレビドラマが話題となり映画に進出する人、などもいる。これらのなかで比較的に職業として成立しやすいテレビドラマのシナリオについていうと、自分の書きたいドラマを書けるということはかなり少なくなってきている。視聴率が重視されるのはもちろんだが、たとえば企画そのものより出演者のスケジュールが優先されるなど、制約は多い。報酬はキャリアと知名度によりかなり差がある。シナリオスクールに通ってプロのシナリオライターの講師に見出されたり、シナリオ募集コンテストで優勝するなどの正統的なデビューもあるが、テレビや映画の制作会社でさまざまな仕事をした後にシナリオを書き始める人のほうが一般的だという。

1時間のテレビドラマの脚本料は70~80万円程度。3カ月の連続ドラマで1000万円程度になります。新人の場合は1時間もので30~40万円程度ですが、巨匠クラスになると200~300万円になることも。(※1)

※1『これが年収だ!!』長崎出版よりp94

この仕事につくための決まった道筋はありませんが、シナリオライター養成コースなどのある専門学校や大学の文学部・芸術学部、ライターズスクール、脚本家養成講座などでシナリオライターとしての基礎知識や技能を身に付けることは可能です。その後、テレビ・映画制作会社などでシナリオライターのアシスタントとして働いたり、著名な脚本家に弟子入りしたり、テレビ局などが開催するシナリオコンテストで受賞するなどしてプロへの道を開いていきます。

脚本は文学とは異なります。脚本は映像化にあたってのあくまで素材であるため、映像としてどう展開されていくかを想像しながら書く必要があります。映像化が難しいストーリーを書けばそれだけで失格となる場合もあります。プロデューサーやディレクターによる変更もつきもので、自分の脚本がどう映像化されるかを楽しめるようなスタンスが必要でしょう。(※1)

※1『テレビ・ラジオ・芸能の全仕事2006』ぴあMOOKよりp159

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