助監督


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監督助手・助監督は、おもに映画監督の補佐をする。1つの作品に、3人から4人、大作になるともっと多い場合もある。チーフ(第1助監督)は、おもに撮影スケジュールを作り、エキストラの演出をしたり、各スタッフ間の調整役などを受け持つ。セカンド(第2助監督)は、小道具係をやったり、エキストラを動かしたりする。サード(第3助監督)は、カチンコと呼ばれる黒い板のついた拍子木のようなものをカメラ前で打ち、フィルムの頭にシーンナンバーやカットナンバー、それにテイクナンバーと、音を入れ、それは編集時の重要なサインになる。優秀な助監督はつねに不足しているが、最近では助監督の力量不足もよく指摘される。テレビドラマなど、ビデオカメラを使った短期間での制作が増えて、映画の現場を知らない助監督が多いというようなことだ。これからは、演出を学びながら助監督をつとめるという日本の伝統はしだいになくなっていって、アメリカのように独立した職種になるのかもしれない。助監督は、その性格がアメリカと日本では違う。アメリカの助監督はクリエイティブな仕事ではなく、撮影が円滑に行くように各スタッフ間に情報を伝え、現場を仕切ることに徹している。したがって日本と違い、助監督から監督になる人は皆無である。現状では、専門学校で映画の基礎を学んだ後に、映画・映像・CF制作プロダクションに入るのが一般的だが、個人的なコネを使ってフリーでアルバイトとして助監督を始める人も多い。もちろん最初はサードやフォースなど、もっとも下の助監督からスタートする。

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