ライター


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日本では1年間に33億冊の雑誌が売られている(2001年度出版統計)。そのうちのかなりの部分が活字で成り立っており、そのかなりの部分を書いているのがライターだ。これに単行本や、出版物には分類されない会員向けの印刷物などもある。だから一般に思われているより、フリーランスのライターの数はかなり多い。参入するのが非常に簡単なのもこの職業の特徴。多くの仕事があり、しかも専門性やノウハウをあまり必要としない仕事が多いからで、その意味ではフリーターに似ているかもしれない。実際知り合いが編集者やライターだから、というぐらいの理由で仕事が発生してしまうこともある。そのぶん報酬は低いといわれている。もちろんなかにはその後スキルをアップさせていく人もいる。

<< 編集部の職業解説 >>

ライターは、出版社や新聞社から依頼された現場や事柄を取材して文章を書く仕事だ。また、取材に編集者やカメラマンと同行したり、資料だけ編集者からもらい記事を書くこともある。さらには、自分で見つけた題材やテーマに関して取材を行い、その記事を新聞社や出版社に売り込んで行くという場合もあるようだ。仕事柄、社会に対する洞察力や広い視野、問題意識などが必要だ。面白い記事を書くためには、多彩なボキャブラリーはもちろん、ライターの個性も重要になってくる。ライターの多くは新聞や雑誌などの記者から独立してフリーとなった人である。

ライターとして生計を立てている人の正確な数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点で、3万3600人が文芸家、著述家として働いていました。ちなみに、2003年に日本で出版された新刊書籍は7万5530点、また雑誌の出版点数(2004年3月時点)は4515タイトル(うち月刊誌が2771タイトル)にのぼります(※1)。この膨大な量におよぶ出版物を作る戦力としてライターは活動しています。

※1『出版年鑑』出版ニュース社より

◆ライターの年収は、底辺クラスで100万円、頂点クラスで1500万円。(※1)

※1『フリーランス図鑑』実業之日本社よりp52

ライター養成学校などもありますが、必ずしも特別な資格や学歴は必要ありません。極端にいえば、書くべき内容と筆記用具(現在はパソコンで入力し、メールで入稿するのが普通)さえあれば、誰でもライターになることはできるのです。一般的には、大学や専門学校卒業後、新聞社や出版社、編集プロダクションに就職し、実績や人脈をつくった後に独立してフリーで活躍することが主流ですが、まったく別の業界から転身してくる人も珍しくありません。

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ひと口にライターといってもさまざまな種類があり、人によって名乗り方も異なります。例えば、取材報告を書くルポライターやノンフィクションライター、パソコンなどの取扱説明書や解説書などを書くテクニカルライター、宣伝文句を書くコピーライター、著名人に代わって執筆を担当するゴーストライターなど。専門分野によってスポーツライター、サイエンスライター、芸能ライターなどと使い分けることも多く、もう少し権威を持たせて○○ジャーナリスト、○○評論家と名乗る場合もあります。また、随想を書く人はエッセイスト、コラムを書く人はコラムニストなどと呼ばれます。

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