クラブDJ
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店や客の雰囲気を読んで選曲をし、スムーズに曲をつないでいく。ハウス、ヒップホップ、トランス、レゲエなどさまざまなジャンルがあり、そのジャンルだけに精通している人もいれば、すべてのジャンルをカバーするオールジャンルのDJもいる。ほとんどがフリー契約。仕事上、どうしても新譜のレコードを次から次へと買い込む必要があるため、有名なDJでも俗にいう「レコードを回す」だけで食べていける人は一人もおらず、自分で曲を作ってCDを出したり、映像を作ったり、モデルをするなど別の仕事を持っている。
<< 編集部の職業解説 >>
DJ(ディスクジョッキー)は主にクラブやディスコなどで、音楽をかける仕事。店や客の雰囲気にあわせて選曲を行い、場を盛り上げる。また曲を次々とスムースにつないでいくことが重要だ。ジャンルもハウス、トランス、レゲエ、ヒップホップなどさまざまで、特定のジャンル専門の人もいれば、すべてのジャンルをカバーしているDJもおり、高いプロ意識とタレント性が要求される仕事だ。音響機材のチェックやレコード選びもDJの大事な仕事である。音響や照明、イベントなど、店全体の演出も考えたり、新しいパーティーのアイデアを提案することもDJとして必要だ。前座で少し回す程度で年収100万円。名前が知られるようになると一晩で2万円程度。ただし、レコードの購入費用もバカにならず、多くはアルバイトをしながらプロを目指す予備軍的存在です。(※1)
※1『他人の給与明細がこっそりわかる本』廣済堂文庫よりp153
この仕事につくための決まった道筋はありませんが、クラブDJを養成する専門学校やスクールで技能を修得することはできます。また、クラブでアルバイトをしながら人脈を広げチャンスに結び付けたり、著名なDJに弟子入りするなどしてテクニックを磨く場合もあります。基本的にはフリーランスで活動しますが、大抵はアルバイトや本業を持っており、DJの仕事だけで食べていける人はほんの一握りです。
クラブDJの仕事はクラブでレコードを回すだけで終わりではありません。その豊富な楽曲の知識や選曲・演出のセンス、またサンプリング、DTMなどの技能を活かして、音楽プロデューサーやコンポーザー分野への道も開かれるようになってきました。
- ジャパンクラブミュージックネットワーク
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