照明


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コンサートの内容、曲目などに合わせて、舞台監督と相談しながら、照明プランを作り、照明機材のセッティングと操作を行う。照明専門会社やコンサート制作会社に所属する人と、フリーがいる。ライブコンサートに限らず、オペラ、演劇、ファッションショー、レビュー、テーマパークのイベントなど、カバーする仕事の範囲は広い。光と影および色の明るさと強さに関する感覚、コミュニケーションスキル、電気的な知識、体力などが必要。舞台照明のカリキュラムがある専門学校もあるが、照明会社でアルバイトをしながら、経験を積んでプロになるのが一般的。日本照明家協会が行う技能検定制度があるが、現場ではほとんど役に立たない。ただし、公共の施設の照明管理責任者になる場合は、その資格取得が条件となることがある。

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照明スタッフは、演劇・映画・テレビ番組などで、照明プランの作成や照明機器の操作を行う専門家のことをいう。コンサートや歌謡番組などの独創的で華麗な照明は言うまでもなく、すべての舞台や映像作品に照明家は欠かせない存在だ。なぜならば「光」が存在しなければ、物は見えないからだ。照明家に要求されるのは、色彩や色調といった美術的センスだが、理科系の知識も不可欠だ。光は、人間の目で感じる色合いと、各種機器を使って録画した場合の色合いが異なることが多く、照明家は、そうした波長の特性などの光学知識も熟知していなければならない。

新人の給料は15万円前後と決して高くはない。実力を付けるに従い収入は増え、30歳で年収500万円程度になる。フリーランスで活躍する場合は1ステージで2万円~。トップクラスになると10万円単位のギャランティが生じることもある。

舞台照明コースなどがある専門学校などを卒業したのち、照明専門会社・プロダクションなどに就職する。また、学生のうちからこうした会社で働き、そのまま就職するケースも多いようだ。このほか、映画制作会社、番組制作会社、イベント制作会社、ホール・劇場、結婚式場など、さまざまな活動場所がある。実績を積んだのち、フリーの照明家や照明プランナーとして活躍する人もいる。

熟練を要する仕事だけに、経験年数に応じてより責任の重い役割をこなしていくのが普通。たとえば、サイドスポットの色替えやスモークなどを担当する「フロアまわり」を3年以上、5年目位にピンスポット担当の「センターマン」になり、7年目位で「調光オペレーター」になる。さらに、優れた芸術センスや能力を磨くことで、照明プランナーとして独立する人もいる。

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