マニュピレーター[プログラマー]


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コンピュータに情報を打ち込んで音楽を作ったり、シンセサイザーやサンプラーなどの電子機器を使って、編曲家やミュージシャンやディレクターがイメージする音を作る。編曲家やキーボード奏者がマニュピレーターを兼ねることもある。コンピュータ技術よりも、電子音の組み合わせでどんな音を作れるかという、独特の音楽的な感覚が必要。音楽的な専門教育だけではなくて、モニターに表示される波形で音をイメージできるような、音響工学の知識もあったほうが有利である。CD制作費を安く上げるために、またデジタル音楽全盛時代にあって、その需要は増える傾向にある。専門学校もあるが、学校を卒業しても、プロのマニュピレーターになれるとは限らない。

◆音楽事務所やスタジオに就職した場合、月収18万円程度から。フリーの場合、不定ですが月30万円台も。(※1)
◆報酬はオリジナル曲で1曲20~50万円程度。ごく一部の人気マニュピレーターで50万円前後。カバー曲では3万円程度。(※2)
※1『人間関係がニガテでもうまくいく天職ガイド』廣済堂出版よりp145
※2『つくにはBOOKS No.9 2006年版』さんぽうよりp19

音楽大学や音楽系の専門学校などで音楽一般やデジタルサウンドの基礎について学んだ後、音楽制作会社、レコード会社、レコーディングスタジオ、ゲーム制作会社などで働きます。アレンジャーやレコーディングエンジニア、キーボード奏者などがマニュピレーターの仕事を兼ねる場合もあり、こうした職種に携わるなかで技術を磨いていくこともできます。

楽器を持たないミュージシャンと言われることもあり、コンピュータや電子機器の操作技術はもちろん、音楽的感性も重要となる仕事。アレンジャーやミュージシャン、ディレクターのイメージを具体化したり、アイデアを出しあいながら協力して曲を作り上げていったりなどコミュニケーション力や協調性も不可欠です。マニュピレーター単独で曲作りをすることもあり、作曲・編曲の能力も問われます。

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