楽器の先生


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初心者からプロ志望者までを対象に、楽器の演奏や音楽理論を教える。ピアノやバイオリンなどの教室、音楽関係の大学や専門学校、楽器店や楽器メーカーのギターやベースやキーボードやパーカッションの教室などで教える。フリーでやっている人も多い。鍵盤楽器、弦楽器、管楽器などは、音楽大学や専門学校などで、専門教育を受けるのが不可欠。特に地方では、卒業大学のランクが生徒集めに影響する。演奏家を目指して活動を続けていた人が、途中から指導者の道を選ぶケースが多い。

<< 編集部の職業解説 >>

自分の専門とする楽器の演奏技術を生徒に教える仕事。「ピアノ教室」や「ギター教室」などの先生の総称だ。教えるためには、まず自分が手本を示さなければならないので、高い演奏技術が要求される。また生徒のレベルを計り、癖や改良するべき点を発見しなければならないため、教育の技術もなければならない。学校の音楽教師ではないので教員免許は不要で必須となる資格もないが、○○音楽大学卒業といった学歴や、○○コンクール入賞といった経歴は有利に働くこともあるだろう。この仕事は生徒の目的によって大きく内容が変わり、趣味として上達したい生徒と、プロを目指してレッスンを受ける生徒とでは、指導する内容やレベルが大きく変わる。

楽器の先生として活躍できる場は、楽器メーカーが主催する音楽教室や、個人経営のピアノ・バイオリン教室または音楽学校などです。こうした場で指導する人材の正確な人数は不明ですが、2000年の国勢調査では9万9090人が音楽家(個人に教授するもの)として働いています。

既存の音楽教室と契約した場合、1日5~6時間、週3日のレッスンを受け持って月収15~20万円程度。個人経営の場合はその2~3割増しと推定されるも収入にはかなり幅があります。(※1)

※1「職業データベース」独立行政法人 労働政策研究・研修機構より

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子どもを対象にした音楽教室の場合、楽譜通り正しく演奏できるようにするといった技術指導者の面だけではなく、音楽を通して子どもの感性や創造性を育むという教育者としての側面も重要視されます。単に楽器の演奏がうまい、教え方がうまいというだけでは勤まらない側面もあります。

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