天文台で働く
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国立天文台をはじめとした天文台で、赤外線や電波などさまざまな波長を使って天体を観測するとともに、その結果を解析して性質や成り立ちを調べる。そのほか、天体の位置を精密に測ったり、大型計算機を用いて宇宙の姿を理論的に解き明かす研究を行っている。国立天文台にはおよそ300人の職員がおり、そのうち半数近くが天文学の研究活動に従事する教授、助教授(※1)、助手である研究者。残りが、観測機器の設計、運用など国立天文台の研究開発すべての技術的な部分を担当する技術職員と、施設の管理や広報などを担当する事務職員である。研究者になるには、修士号か博士号を取得していることが必要で、基本的には公募による採用。技術職員、事務職員は公務員であるため(※2)、公務員試験を通過した後、国立天文台への就職を希望した者のなかから選抜される。また、全国には県や市町村が運営している天文台がおよそ300カ所ある。しかし、多くの自治体は、天文に関する社会教育や普及活動の一環という認識で、研究として成り立つ程度の設備を持つ天文台は、数カ所のみ。仕事内容や採用状況はそれぞれの自治体によって決められている。数学や英語の勉強を欠かさず、天文に関する興味と、研究への意欲を持ち続けることが大切である。
※1 編集部注:2007年施行「学校教育法の一部を改正する法律」により助教授が廃止され、変わりに准教授が置かれることになった。
※2 編集部注:2004年の法改正により国立天文台は、大学共同利用機関法人自然科学研究機構に所属することとなったため、職員は公務員ではなくなった。技術員・事務職員は、「国立大学法人等職員採用試験」に合格した希望者の中から選抜される。
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