リフレクソロジスト


<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>

リフレクソロジーは、リフレックス(反射)とオロジー(学あるいは論)を合わせた造語で、反射療法と呼ばれる。身体の各部分に反応する足裏の反射作用を利用した療法で、独特な手と指の動きで足裏の反射区を刺激し、ストレスや肩こり、冷え性、肌荒れなどの不調を解消しようとするもの。この療法を行うのがリフレクソロジストだが、本来の足裏をさわって血液やリンパ液の流れをよくする施術ができるだけでなく、事前にきちんとしたカウンセリングを行い、的確なアドバイスをして、トータルな健康管理ができなくてはならない。リフレクソロジストになるにはスクールに通って、理論、解剖生理学、栄養学などを学び、身体の臓器・器官と足裏の反射区の関連性を知るトレーニングを重ね、技術を習得する。エステティックやアロマセラピーのサロンを中心に求人があり、みずからサロンを開業したり、出張療法というやり方もある。基本的に時間単位での料金設定となっているが、キャリアなどによって収入はさまざまだ。

<< 編集部の職業解説 >>

人体の「反射理論」を応用し、足をマッサージすることでからだの各部位に刺激を与え、全身をリラックスさせるリフレクソロジーを行う者をリフレクソロジストと呼ぶ。リフレクソロジーとは足には身体の臓器や器官の反射区があり、それを刺激することで身体の各部分が活性化するという考え方のもとにトリートメントするもので、単なる足マッサージではない。トリートメント技術だけではなく、事前のカウンセリングやトリートメント後のアドバイスができて、一人前のリフレクソロジストといえるだろう。そのためには手技だけではなく、身体の仕組みや臓器の働きについての知識や、食事や生活習慣がどのように健康に影響を与えるかなど、幅広く学ぶ必要がある。また、1対1で人と向き合う仕事なので、接客術やコミュニケーション力が求められる。 現在、日本で行われているリフレクソロジーには東洋式と西洋式がある。

◆サロンに就職して月収16万円程度。アルバイトの場合、時給900~1000円程度。(※1)
◆独立開業後、ある程度の実績があがれば月収30~50万円程度に。(※2)

※1『業界図鑑2006』実業之日本社よりp236
※2『人と地球にやさしい仕事100』七つ森書館よりp194

リフレクソロジーを養成する専門学校やスクールなどで知識と技術を身に付けたのち、リフレクソロジー専門サロン、フットケアサロン、エステティックサロン、スポーツクラブ、クリニック、ホテル、保養施設などで働きます。スクールによっては系列サロンへの就職や開業のバックアップをしてくれることも。この仕事をするにあたり必須となる資格はありませんが、各スクールや団体が独自の資格認定を行っています。

足の裏を刺激することで体によい効果を与えるという考えや手法は世界各地にあります。リフレクソロジーも大別すると、台湾や中国に代表される東洋式と、日本では英国式として馴染みが深い西洋式があります。一般に、東洋式が指の関節や器具などを使って強い刺激を与える方法が多いのに対して、西洋式ではやさしく撫でるような刺激でリラックス効果を高める方法が用いられることが多いのが特徴です。

この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。

わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!

次はこんな職業も見てみよう!