あん摩マッサージ指圧師


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あん摩マッサージ指圧師癒しブームのなか、大流行しているマッサージ。そのなかでも国家資格として認定されているのが、あん摩マッサージ指圧師だ。肩こりや腰痛、疲れなど身体の不調を持つ人に対して、あん摩やマッサージ、指圧を行う。あん摩マッサージ指圧師になるためには、国が指定した学校あるいは養成機関で3年以上勉強し、国家試験を受ける。ただしこの試験は学科試験だけなので、合格率も比較的高い。また、試験の科目が重複していることから、はり師ときゅう師の資格もあわせて取る人もいるようだ。あん摩マッサージ指圧師の資格を取得すると、まず治療院などに勤務して、治療経験を積み、その後独立する人が多い。自分の腕や顧客層、立地などの条件によっては、高収入を得ることも。

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患部を押したり、もんだりして体の血行を良くし、こりをほぐす治療法があんまマッサージ指圧で、こうした治療を行える国家資格を持った専門家があんまマッサージ指圧師だ。昔は主に高齢者が利用する代替医療というイメージが強かったが、一流のスポーツ選手が取り入れているという情報の普及などにより、現在では老若男女を問わず、幅広い利用者を獲得している。独立も可能で、はり師、きゅう師を兼務する人も数多くいる。なお、あんまマッサージ指圧師については、視覚障害者の雇用を確保するという側面もあり、養成などに関して視覚障害者の福祉を考慮した国の施策が行われている。

2004年末時点で、実際に就業しているあん摩マッサージ指圧師の数は9万8148人になります(※2)。1994年の調査では9万5365人だったので、就業者数にあまり変化はありません。ちなみに施術所の数は2004年時点で全国に2万532軒あり、この数字も10年前とほぼ変わっていません。

※2「平成16年 衛生行政業務報告例」厚生労働省より

◆病院などに就職した場合のあん摩マッサージ指圧師の初任給は19万円前後。(※1)
◆指圧師の月収は20~40万円程度。(※2)

※1『好きな仕事実現シリーズ 医療の仕事』学習研究社よりp113
※2『天職事典』造事務所著・PHP研究所出版よりp178
勤務先、経験年数、雇用形態により大きく異なります。

あん摩マッサージ指圧師として働くためには、「あん摩マッサージ指圧師試験」という国家試験を受ける必要があります。この試験に実技はなく筆記試験のみとなりますが、視覚障害者は点字や拡大文字による受験が可能です。現在、実際に就労しているあん摩マッサージ指圧師9万8148人のうち、視覚障害者は全体の26%にあたる2万5799人います。(※1)

※1「平成16年 衛生行政業務報告例」厚生労働省より

視覚障害者の雇用を確保する特例があり、指定の学校、養成施設に行かなくても受験資格を満たすことができる場合もある。

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