視能訓練士
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
両眼視機能に障害を持つ人に対して、検査や矯正訓練を通じて、機能を回復させていく。回復までには時間がかかり、長期的な展望に立って、患者を励ましながら訓練にあたっていかなければならない。そのため、この仕事は、忍耐強く、目標に向かってコツコツと仕事ができる人に向いている。職場は総合病院や大学病院など。視能訓練士は国家資格であり、受験資格は視能訓練士養成所を卒業していること。あるいは大学で臨床心理や視覚生理学など一定の科目を2年以上学んでいれば、その後1年間養成所で学ぶだけでよい。現在の視能訓練士はおよそ5000名。高齢化が進み、こうした視覚障害を持つ人が増加しているなか、視能訓練士の数は絶対的に足りないとされている。これから将来有望な仕事のひとつだ。なお、現在は90%以上が女性となっている。
<< 編集部の職業解説 >>
視能訓練士は、眼科医師の指示に従って、弱視や斜視など視覚機能に障害をもつ患者に対し、光学検査機器と矯正訓練で視力を回復させる専門家。弱視や斜視では早期に治療することにより、視覚機能が取り戻せる可能性もあり、早期発見が重要。視能訓練士の仕事の内容は大きく2つに分けられる。ひとつは眼科医が病気を正確に診断・治療するための基礎となる検査を行うこと。具体的には視力、視野、色覚、眼圧、眼球運動などの検査を行う。もうひとつは 弱視や斜視などの障害のある人に対して、機能回復のための矯正訓練を行うこと。他にも、最近では視力の低下した高齢者を対象にリハビリテーションの指導も行っており、幅広い知識と経験、高い技術が求められる。視能訓練士になるには国家資格を取得しなければならない。視能訓練士の有資格者は2003年度の集計で約4600人。その90%が女性です。(※1)
※1『好きな仕事実現シリーズ 医療の仕事』学習研究社よりp63
◆視能訓練士の初任給は、国公立病院で18万円程度。私立の大学病院ではこれよりやや高い程度。(※1)
※1『好きな仕事実現シリーズ 医療の仕事』学習研究社よりp63
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。
視能訓練士として働くためには、指定の学校・養成所において視能訓練士として必要な知識・技能を修めるなどしたのち「視能訓練士国家試験」に合格する必要があります。第35回(2005年)試験の受験者数は514人、合格者は494人、合格率は96.1%でした。
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