養蚕家(ようさんか)
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蛾(ガ)の幼虫である蚕(カイコ)を卵から飼育し、マユを作らせ、そのマユから生糸を採取する。産地としては長野県や群馬県が特に有名。地域の農協で、必要な蚕と飼育用具を斡旋してもらい、開業をするのが一般的である。数十年前は日本の重要な産業の一つであった養蚕だが、現在日本で使用されている生糸のほとんどはブラジルや中国からの輸入品であり、新規の参入はほとんどなく、就業者の平均年齢が60歳以上と著しい高齢化が進んでいる。養蚕だけの専業は難しいが、春から秋のシーズン中は養蚕を行い、冬は別の作物を収穫することも可能。需要は決して多くはないが、日本産の生糸にこだわる人もいるし、自然素材としての生糸は注目を集めている。
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