養蜂家(ようほうか)
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蜜蜂を使ってハチミツを採取する。定置養蜂家と移動養蜂家がいる。移動養蜂家は、春から夏にかけてナタネ、レンゲ、アカシアなどの花を追い求めて、南から北へ蜜蜂を運搬しながらハチミツを集める。日本には5000人ほどの養蜂家がいるが、高齢化にともない移動養蜂家数は少なくなった。養蜂家になるには、養蜂家に弟子入りするか、養蜂場に就職して、蜜蜂の健康管理や蜜を採る作業、巣箱の管理、天敵のスズメバチ対策、冬を越すための保温管理などの技術を学ぶ。独立するには、定置養蜂家なら蜜ができる植物がある敷地の確保や、蜜蜂、巣箱、燻煙器、遠心分離器などの道具も必要だ。伐採や都市化で蜜ができる植物が減少しこの職を離れる人が増え、さらに海外からの安いハチミツの輸入などで押され気味だが、蜜蜂はイチゴやメロンなどのハウス栽培、リンゴ、ナシ、サクランボなどの果樹園でもポリネーター(花粉媒介者)として利用されており、ローヤルゼリーやプロポリスなどの健康食品の素材にも使われている。そして、何より、自然と共に生きる仕事として意義を感じている人が多い。
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