盲導犬訓練士


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盲導犬は国家公安委員会が指定した協会の訓練を受けた犬と決められており、盲導犬訓練士になるには、いずれかの協会に就職して、少なくても3年ほどの研修期間を経て認定を受けなければならない。さらに2年間の研修を積んで盲導犬歩行指導員になって初めて、ユーザーとの共同訓練を行うことができる。訓練は、里親から戻された1歳の子犬からはじめ、半年から1年間で服従訓練と、状況によっては犬が自分で判断する不服従の訓練を繰り返し、路上訓練を行い、犬の適性を決める。次に、ユーザーとの共同訓練を経て、盲導犬に育てあげる。ふつう数頭の犬を担当し、訓練のほかにも食事や水やり、運動、シャンプー、トイレなどの世話、犬舎の掃除のほか、訓練評価や観察報告など、仕事はとぎれることなくあり、ときには、徹夜のこともある。犬への深い愛情はもちろん、厳しさや忍耐力も必要。さらに、ユーザーの社会生活をサポートすることも不可欠だ。ここ数年で盲導犬が社会に認知され、交通機関や施設、店舗などの利用が大幅に広がり、盲導犬を待ち望む視覚障害者が増えたことなどから、訓練士を志す人が増えているが、定期採用はなく、門戸は広くない。ただし、充実感の大きい仕事である。

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