ゲームプランナー


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コンピュータゲームの制作会社で、ゲームの企画立案から完成まで、あらゆる作業に関わる「司令塔」ともいえる重要なポジション。何をおいても必要なのは、面白いゲームを考え出す企画力。そして、それがなぜ面白いのかを会社に伝え、企画を実現させるための表現力もいる。当然、流行をとらえる力、マーケットにおける情報収集力も問われる。ゲームのシナリオづくりに深く関わるため、文章力も少なからず必要である。また、デザイナーやサウンドクリエーターなど、多くのエキスパートとの共同作業を円滑に進めるためのコーディネーターであり、彼らが気持ちよく仕事をするための雑用係でもあるのでコミュニケーション能力も必要とされる。なんといっても最大の魅力は、ゲームが産声をあげてから世に出るまでの一連の流れを目の当たりにできることだ。専門学校も数多くあるが、特に資格はいらない。コンピュータのプログラミングなどができる必要もない。ひとえにセンスが大切な職業である。

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ゲームの根幹となるアイデアを出す人で、ゲームプランナーがアイデアを出さなければゲーム制作は始まらない。ゲームデザイナーが実際のゲームの制作過程まで関わっていくのに対し、ゲームプランナーは純粋に企画のみを考え、参加することが多い。そのため、ゲーム制作会社などゲームの世界に浸かった人ではなく、ゲーム機の会社や企画会社、広告代理店など、第三者としての目を持つ人からゲームプランナーが出ることもよくある。現在のように多くの会社、スタッフがプロジェクトして参加するゲーム制作の現場では、すべてを統括するゲームデザイナーが存在する場合より、企画者(プランナー)と制作管理者(ディレクター)が分業するケースのほうが目立つようになっている。

◆ゲームプランナーの年収は500~800万円。(※1)

※1『マスコミ解体新書』角川書店よりp225

ゲームプランナーは、シナリオ作成やプランニングの能力だけではなく、開発職としての専門知識も必要になるため、専門学校や大学などでコンピュータ関連の基礎を身に付けておきたいところ。また、豊かな発想力や、イメージを的確に伝える表現力、スタッフをまとめていくための協調性やコミュニケーション能力も必須。さらに、ユーザーが求めているものを素早くキャッチする情報感度なども鍛えておくべきです。

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ゲームは大勢の専門スタッフとの共同作業で作られます。ゲームプランナーのほかに、企画や予算、販売戦略などプロジェクト全体を管理するプロデューサー、現場の指揮をとるディレクター、背景やキャラクターを描くグラフィックデザイナー、プログラミングを担当するプログラマー、BGMや効果音を入れるサウンドクリエイター、ミスがないかチェックするデバッガーなどなど。1つのゲームは、これら10人から数10人の開発スタッフが1年近くかけて作り上げられるのです。

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