医療秘書
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会社の社長や管理職の秘書と同じように、上司の書類作成や整理、スケジュール管理、来客対応、電話応答などを担当する。医療事務を含めて、病棟クラーク(病棟秘書)、院長や医局の秘書として働く。秘書としてのスキルだけでなく、医療に関する知識も必要とされるため、医療機関の組織運営、医療関連法規、医学的基礎知識、医療実務実技などを学ぶ必要がある。また状況を適切に判断し、行動できる能力やコミュニケーション力があり、文献や資料の収集・整理もきちんとできる人が求められている。医療秘書の資格としては、医療秘書教育全国協議会による医療秘書技能検定がある。しかし、資格があればすぐになれるというわけではない。
<< 編集部の職業解説 >>
病院などの医療機関における事務の仕事は、保険点数の計算やレセプト(保険料等請求の書類)の作成といった医療機関独特の作業が多い。さらに院内の物品管理やカルテ管理などにおいては、医学や薬学等の知識も必要となり、医療事務のスペシャリストが必要とされる。また医療秘書は、医療事務に加え、受付や診察・検査への誘導といった患者応対業務や、医師のスケジュール管理・電話応対などの秘書業務も行う。医療専門の業務だけでなく、一般の秘書と同じような業務もこなしている。医療事務、医療秘書のどちらの仕事にも必須資格はないが、医療事務能力を評価するいくつかの民間資格があるので、取得したほうが就職や転職には有利になる。医療秘書の仕事を行うのに特別な資格は必要ないため、実際にこの仕事に就いている正確な人数は不明です。ちなみに全国の医療機関などで正規の医療事務員(医療秘書を含む)として働いている人は約25万人といわれています。(※1)
※1「職業データベース」独立行政法人 労働政策研究・研修機構より
◆医療秘書の初任給は20万円弱。(※1)
※1『天職事典』造事務所著・PHP研究所出版p167より
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。
医療秘書になるためには専門学校等で学ぶのが一般的です。なお、医療秘書としての知識や技能レベルを検定する試験として、医療秘書教育全国協議会が1~3級まで認定する「医療秘書技能検定」があります。1988年のスタート以来、現在まで14万人以上が合格しています。
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